滋賀県からのお客様のご来店にて思うこと。

葵製茶では、土・日を除く平日に工場見学を開催しています(AM9:00~PM:3:00)お友達同士や個人でいらっしゃる方ももちろん多いのですが、全国各地からの団体のお客様にご贔屓をいただいております。ほぼ毎日ご来店いただくのですが、先日いらっしゃったお客様は滋賀県のお客様でした。「琵琶湖の近くから来たんだよ~」とのこと。

接待会館でお抹茶でおもてなししながら、いつものように店長がマイクでご挨拶。そして「西尾は抹茶の名産地なのですが、みなさんは普段からどんなお茶を飲んでらっしゃいます?」と伺うと、口々に「政所茶(まんどころちゃ)を飲んでる~」と、西尾市民にとってはちょっと珍しいお返事が返ってきました。「政所茶」は滋賀県 琵琶湖の山間にあるお茶の産地で『宇治は茶所、茶は政所』と詠われる茶所なんだそうです。感心しつつ(そして私は不勉強を恥じつつ)次にお茶のかりがねをお出しすると、お客様から「ここのお茶は政所茶に味が似ててまろやかで美味しいねえー」と、とっても嬉しいお言葉をいただきました♪

実は全国各地の色々な地域からお客様がいらっしゃるなかで、特に感じるのが「地方によってお茶の好みの違いってはっきりしているなあ」という事なんです。私ども西尾は抹茶の産地。抹茶の原料茶葉「てん茶」は玉露に似た栽培方法で作られます。なので、西尾っ子のお茶の好みは甘みのある冠茶(かぶせちゃ)系なのです。対して静岡を含む関東の方は、渋みのあるお茶(深蒸し系)がお好きな方が多いように感じます。もちろんお茶の好みはお客様のお好みがありますから、「西尾のお煎茶が全国で1番おいしいんです!」とは申し上げません。(抹茶に関して言えば、日本一で美味しい!の誇りはありますけども)そんな好みがはっきり分かれるお茶で、滋賀県の方に「まろやかで美味しい」との言葉をいただき、嬉しいと同時に、お茶の好みの似ている滋賀県の方に親近感が湧いてしまいました。お茶は好みが分かれる。だからこそ、葵製茶のお茶を美味しいと言っていただけるお客様をより大切にしなければならないと、強く感じた出来事でした。